愚か者の庭

ニュージーランドで29年。鉄道+動物好き。愚か者の家在住

【人生の棚おろし】夫 激怒(が、庭木の生前整理完了)

うちの庭に3本残っていたキャベジツリー。


ニュージーランド原生のソテツのようなこの木は、硬い葉を持ち、高さは20メートルに達することがある。


茶色く枯れた葉がぶら下がり、庭には大きな影ができる。


私はこの木が嫌いだ。


公園や原生林保護区にある分には美しいが、自宅の庭には絶対生えてほしくない木。


隣から来たこぼれ種で、あれよあれよという間に大きくなり、4メートルほどになって、これ以上成長すると自分達では切り倒せなくなる。


庭の大木は負の財産だと、私は思っている。


撤去に何千ドルにもかかる大木は、植えるべきではないし、植わっていたら小さいうちに処分するべき。


木は、植えて放置するものではない。


植えたら最後、死ぬまでお世話しなければならないものなのだ。いや、自分が死んでも子孫が世話しなければならない。

まさに負の財産。


毎年お金をかけて、死ぬまでの間ずっと、プロを雇ってメンテできる金持ちのみ 庭に大木を植えるがよい。

そうでない普通の人々は、絶対に手を出してはいけない。


木はお金がかかる。人間は死ぬけど、木は何百年も生きることができるので、自分の死後も子孫に多大な迷惑をかける。


大きくなりすぎて隣近所に迷惑がかかるようになると、ご近所との人間関係も悪くなる。


そんな話をして、何度もキャベジツリーを切ってほしいと夫に訴えた結果、今日夫が激怒。


怒り狂って3本全部切り、ついでに隣との目隠しの垣根にしてた3メートル級の木も3本切り倒した。


壮絶な夫婦喧嘩であったが、怒りで目が血走った夫の前で神妙な顔をしながら、内心私はほくそ笑んでいた。


庭の生前整理完了。


これで、私が脚立に登って切れない大きさの庭木は、全て退場した。


今後の人生、もう庭木を植えるつもりはない。


これからは、夫も日曜に、垣根を剪定をしろとか 木の枝払いをしろとか、私に口うるさく言われることもないのだ。


この先一生、そういう面倒から解放してあげたのだから、感謝してほしいくらいだ。


大体自分が植えたわけでもない、好きでもない、いやむしろ嫌いな、将来の不安要素でしかない庭木に時間を奪われるのは真っ平だ。


ああ、スッキリした。

これで老後の不安が一つ解消した。


夫は今は怒っているが、この先 日曜日が来るたびに、私に感謝するだろう。


切り倒した木。その1



スッキリ


元汚庭の森に一本残したやつも追放


巻き込まれて切られた3本の垣根の木

(しめしめ)


しかしまだ、隣家がフェンス沿いに植え育ちすぎた木の剪定問題と、裏の家の巨木問題が残っている。


特に裏の家の木は、高さが10メートル越え。

うちの敷地に4メートルくらい枝が張り出して、影になるのと落葉で大迷惑。


この秋冬中に切ってもらうよう交渉だが、すでに枝が高すぎてクレーン入れないと切れない=伐採料金数千ドル払いたくないのが裏の家の本音。


だから大木は負の財産だ。

風で大きな枝が折れて隣家の屋根に落ちれば、賠償責任が生じる。車が潰れたり人が死ぬことだってある。


こちらの権利を主張して、切ってもらうまで、スッポンのように諦めない。


右上がキャベジツリー。今回この方も退場

そして大迷惑な裏の家の落ち葉