愚か者の庭

ニュージーランドで30年。愚か者の家在住。趣味は鉄道と汚庭探し

【買わない暮らし】衣の自給自足を目指して糸紡ぎ

紡ぎ部屋が完成し、やっと毎の隙間時間にちょこちょこ紡げる環境が整った。


糸紡ぎ部屋(紡ぎ動画あり)


衣類全てを原料から自給自足するのは不可能であるが、できるだけよその国のどこかで誰かを搾取して安く大量生産された服でなく、自分の手で作った服を着たい。。


ところでニュージーランドの原住民マオリ族はどんな服をきていたのであろうか。


彼らがまとう伝統的な衣装は、ハラケケ=ニュージーランド・フラックス(和名:ニューサイラン)という植物から作られる。
儀式のときに着る、鳥の羽などをつかった特別なケープもある。
マオリの人たちは、フラックスやキャベジツリーの繊維を使って、衣類や生活に必要な道具を作っていた。


ヨーロッパ人が入植してからは牧羊が盛んになり、かつて羊の農家では家族の着るものは一家の主婦が紡いだり編んだりしていたのだ。


完全自給自足はさすがに無理と思うし、残り時間も少ない身であるが、そうした伝統的なスキルをできる限り身につけて、できれば次の世代に伝えたい。


まずここから

【ニュージーランドで糸紡ぎ】初めての糸

糸紡ぎを再開してから、やっと初めての糸(2本撚り)がやっと完成した。


再開後、初めての糸


以前既に多くの糸を作っていたのであるが、10年ぶりなので、糸車の調整と工程を思い出しながら紡ぐのに苦労した。


今回は汚毛洗い、解毛、紡ぎ、撚り止めと全ての工程を手作業で。


糸紡ぎを始めた時、一番最初に作った糸はスピンドルで、ゆるゆるの何とも心もとない糸的なシロモノ…

下の写真の、フックにつけているやつがそうである。


いつでも初心に返れるよう、糸通しのフックにつけている

【多肉植物】夏が来ると立ち上がる多肉

ニュージーランドでは、多肉の扱いが雑だ。


日本で多肉を育てている人は、ミニ鉢に植えた色んな多肉を、陳列された和菓子のように綺麗に並べ、コレクションを楽しむのが一般的のようだ。


一方ニュージーランドで多肉は、地植え! 放置! 勝手に増える。
日本式にコレクションしている人や寄せ植えを楽しんでいる人も多少はいると思うが、寄せ植えもスケールが違う。


大型のヴィンテージワゴン(車)に寄せ植え
デカい!


さて我が家で最も猛威を振るっている多肉、センペルビウム。


実はこの多肉、夏が来ると一斉に立ち上がる。



センペルビウムは花後、その株は枯れる。
しかしその頃には子株がまわりに沢山できていて、枯れた親株をリプレイスする仕組みだ。

【捨てない暮らし】羊毛フェルトで室内履き修理

外反母趾なので、お気に入りのスリッパ(室内履き)に穴があいてしまった😢


ダックスフントのスリッパ

内底汚くてすみません


履き心地のいいやつなので、捨てたくない。

更に言えば160ドルもしたお高いスリッパだったので、新しいのを買いたくない。


内底のフェルトも擦り切れて古びた穴あきスリッパ、普通の人なら捨てるであろう。


しかし夫の退職金を食いつぶして生活している身、捨てたくないし買うのもイヤ…


そこで、糸紡ぎで使えないクズ羊毛をニードルフェルトで植えつけて修理することにした。


まずスリッパの穴をフェルトの切れ端で塞ぎ、全体に羊毛をのせてフェルティング・ニードルで叩いていく。


ダックスは外した。クズ羊毛を載せる


フェルティング用の針は長女が残していったのがあった。


針をプスプス刺す作業は、案外ストレス解消になる。藁人形を刺す人もこんな気持ちになるのだろうか…



金属の洗濯バサミで固定


無心で一日中刺す作業。


できた!


お、結構可愛い😍


ということをやっていて、今日も1日が終わってしまった。


紡ぎ部屋を作ったおかげで、動物たちに邪魔されず作業に集中できるのがいい。


解毛も糸紡ぎも、毎日少しずつやっている。


バスケット2個いっぱいのログの山


ボビン1個紡ぎ終わって2個目紡ぎ中


紡ぎ部屋 万歳!

【糸紡ぎ】紡ぎと織物のギルドに再入会

これからの余生は、庭と糸紡ぎをライフワークにしながら暮らすと決めて、徐々に環境を整えつつある現在。


一昨日、糸紡ぎと織物のギルドに入会した。


実は10数年前、紡ぎと織りを数年間やっタたことがあって、その時もギルドに入会して一から教えてもらったのだ。
当時は、糸車を貸してもらったり、フリースを無料でもらったりと、とても親切にしていただいた。


美容学校に行って資格を取り、サロン勤めを7年していた間は、とても気持ちの余裕がなかったが、一度あきらめて糸車や織機を手放したおかげで、本当はこれをやりたかったのだという気持ちに気づくことができた。


夫が無職になって好きなことだけして生き始めたおかげで、私もこれからは好きなことに集中して生きてもいいのだ、と思える。
手が動くうちに、指が動くうちに、好きなことだけして生きよう。


今はまだ準備中であるが、今後は糸紡ぎや羊に関する色々も、短い動画にして日本の皆様とシェアしたいと思っている。


庭・鉄活・糸紡ぎ・編みもの、と老後はとても忙しい。
再就職する気は、夫ともども、ほとんどなさそうだ。


再入会