夫と喧嘩をし、口をきかなくなって1週間が経つ。
思えば、33年間の結婚生活、揉めたり喧嘩している期間も実に長かった。
子供が巣立った今、お互いを引き留めるものは老後資金である。
年金生活手前で老後の資金が半分になってしまうのは、人生最悪の悪手とも言えるのではないだろうか。
夫の両親はもう亡くなってしまったが、80半ばと70半ばで離婚した。(10歳の年の差婚)
私は今58だが(夫は62)、正直、70代半ばで忍耐切れて離婚というのは勘弁してほしい。
将来別れるくらいなら、今別れようじゃないか。
老い先短いながらも、第三の人生が始められる。
早速、熟年離婚シュミレーションという金の計算を始める。(こういう冷徹なところが 夫をイラつかせる要因なのかもしれない)
NZでは年金・貯金・家全てスッパリ2分割。
私はこんなデカイ家は要らないので、夫が住み続けるなら 家の評価額の半分を私に支払う形になるだろう。
あるいは、家を売却して売り上げは半分こ。
日本の年金はもらえないので、65歳になったらNZに半年住み、NZの年金をもらいながら、残りの半年は日本、または他の国で暮らす。
80歳過ぎまで生きるとして、今後 約25年間の生活費の源は、離婚の時に手にする金と65以降のNZの年金ということになる。
もし今すぐ離婚となったら、NZの年金をもらえるまでの6年余りは、主に日本で暮らそうと思う。
日本に帰国したら すぐには働かず、自転車を買って日本を1年くらい放浪し心の傷を癒そう。
体力があるうちでないと出来ないので、家や仕事を探して落ち着くより、こっちが優先。
そういえば台湾一周もしたいんだった。
日本をぶらぶらしたあとは、台湾で半年くらい過ごすのもいいな。
台湾も、自転車と鉄道、両方で回りたい。
台湾には55歳以上対象の、退職ビザというのがあるらしい。
それで半年滞在できるから、台湾をくまなく見て回ろう。
台湾を旅しつつ中国語を勉強して、中国に渡ってみるのもいい。実は私の従姉妹は半分中国人。
中国に行くフェリー鑑真号には、自転車は載せられるだろうか。
元々物に執着がないので、安全に寝れる場所があって、最低限の食事が取れればそれで幸せ。
もし離婚したら、そうやって何も持たずに余生を過ごすのも、気楽で悪くないと思う。
NZの年金がもらえる時まで日本や台湾で過ごし、65になったら日本とNZ半々。
NZではバックパッカー暮らしでもいい。
家を持つよりその方が安上がりだし、しがらみもない。
自転車に乗って、北島をじっくり見て回るのもいい。
老婆でも、バックパッカー宿には泊まれるし。
日本(アジア)とNZを行き来する航空券代25回(25年分)と、にっちもさっちもいかなくなった時のために、富士の樹海までの片道交通費だけは、最後まで残しておこう。
最後は、出来ることなら、富士の樹海で死にたいと思う。
樹海でなくても日本で死ねて、祖国の土に還れれば本望だ。
いつまで飛行機に乗れるのか、いつまで複数の国を行き来できるのかは不明だが、一つの国で出口もなくうじうじしているよりは、動ける限り自由に暮らしていたい。
ちなみにNZでは、財産の無い人は、政府公認の老人ホームに無料で入れる。
財産がある場合には、それが尽きるまで、自腹を切ることになる。
うん。離婚してまとまった金が手に入ったら、できるだけ使い尽くすようにしよう😁
金の計算をして実現可能な計画だと思ったら、離婚も悪くはないなという気になってきた。