愚か者の庭

ニュージーランドで29年。鉄道+動物好き。愚か者の家在住

【ご近所トラブル】逆境を学びの機会に

おはようございます。


木の剪定と日照権を巡っての、ご近所トラブルの続きです。


庭木や騒音のご近所トラブル、自分の家に居ても気が休まらなくて鬱になってしまう人も多いと思います。


隣のオヤジとの言い合いから2日過ぎ、私も頭を冷やして考えました。


私が感情的になりカッカするほど、親父は木の剪定をせずにいい気味だと思うに違いありません。


なので私も頭を冷やし、このネガティブな経験を、ポジティブな経験に変えるにはどうしたらいいか衰え始めた脳を振り絞って考えました。


結論は、


2週間後、もう一度だけ話し合いの機会を提供してやり、合意に達することができたら あらかじめ書いた念書にお隣夫婦のサインをさせる、ということです。でダメなら民事訴訟。


話し合いでは、市の庭木に関する条例と、ニュージーランドの法律(コミュニティ法と不動産法)の該当箇所をコピー&ハイライトしたものを持参し読んでもらいます。


念書の条件は、


・フェンス際の庭木の高さを(垣根とみなし)2. 5m以下に常に保って貰う事
・剪定までの執行猶予は20日間
・自分でやらないなら庭師を定期的に雇うこと、その費用は全てお隣が負担する事
・我が家のドライブウエイ脇の庭木の根を処分して、アスファルトの補修費用を負担する事


フェンス際に植えられた木の種類は全て調べ上げ、大きさ・成長スピード・根の深さを上げて、放置するとどのような問題を生じるか、剪定時期と必要回数はどのくらいか、データを作って提示します。


もしこれで交渉が決裂したら、または念書の約束が守られなければ、地方裁判所で訴訟を起こすと釘をさしておきます。


訴訟になれば、弁護士の費用、地方裁判所の訴訟費用(これだけで千ドル越えになると思います)、庭木の剪定費用、およびアスファルトの修理費用の負担、そして今度境界のフェンス(板塀とコンクリ土台)へのダメージがあれば、その修理費用も賠償してもらうよう要求し、今後の定期的な剪定も約束させるつもりです。


そんな面倒くさいことを、と思われるでしょう。
でも私は今までに訴訟を起こしたことも、裁判所に足を踏み入れたこともありません。


なので一生に一度しかできない経験なので、やってみてもいいかと思いました。


隣のオヤジはすごくケチで1銭もお金を払いたくないタイプ。訴訟を起こされるということが、一番骨身に堪えることでしょう。
慌てて剪定するのではと思われます。


色々調べた結果、法律の上では、明らかに我が家の方に分があります。


隣の庭木の無法な状態を記録に残すため、我が家に張り出した枝の切り戻しも今後は一切せず伸ばし放題にして、最もインパクトのある証拠写真を撮影して訴状に添付しようと思います。


庭を際限なく埋め尽くす落ち葉や、張り出した無数の枝、日の当たらない庭を見ると、毎日暗い気持ちなっていたけれど、これからは訴訟に有利な証拠写真が撮れるので、ポジティブに受け止められそうです。


そしてこのバトルを冷静に戦うことによって、今後お隣に図々しく侵略させない という牽制にもなります。


こういう問題が生じた場合、一旦下手に出るとこいつはコントロールしやすいと思って、一生我慢させられるのがオチ。
特に海外では、アジア人の女性は そういう不当な扱いを受けることが多いです。


今後は隣とのやりとりは、できるだけ動画で、または録音音声で残していきます。


我慢とは、すると決めた方が永遠に我慢させられるもの。
老い先短いので、我慢して一生を終えたくありません。


この世に法律というものがあるのだから、それを使ってみない手はありません。
隣のオヤジに、私を敵に回したことを、一生後悔させてやるつもりです。